登記申請業務を行えるのは司法書士(と弁護士)だけです。
しかし、必ず司法書士に依頼しなければ登記ができないわけではなく、一般の皆様でも、
努力すれば自分で登記申請をすることができるのです。
そこで、不動産(会社)登記において、司法書士に頼んだ場合と自力で行った場合を比較してみましょう。
ここでは、相続登記を例にしてみましょう。相続登記にはとくに期限などもないため、
ご自身で登記をするのに向いている登記のひとつです。
通常、私達が相続登記事件を扱う際は、
①状況把握による法的判断
②必要書類の作成および収集
③登記申請書類の作成
④法務局への申請
⑤権利書等の回収
⑥出来上がり書類の確認
という流れで事件処理が行われます。反対に、ご本人が自分で登記をする場合は、
以上の過程を全て自力でやることになるわけです。
また、申請書に誤りなどあると、窓口まで補正に行かなければなりませんから、
単に法務局に行く回数だけでも相当なものになってしまいます。
司法書士の利用を悩んでいらっしゃるかたは、最初から最後まで自分だけでやらなければならない
ということを踏まえて、依頼するかどうかを判断していただければと思います。
最後に、司法書士に頼んだ場合のメリットと、反対に自力で行ったときにありがちな失敗をあげてみました。なお、自力で行えば報酬分は節約できますし、勉強や経験になるというメリットはもちろんあります。

■遠方の戸籍や住民票などまでお任せで取ってもらえた。
■はじめにお願いしただけで、ほとんど全て任せられた。
■遺産分割のアドバイスももらった。
■自分の時間を節約できた。
■不動産以外のことでも、相続手続の指導をしてもらえた。
■手続が早く終わった。
■きれいな権利書を渡してもらった。
■必要に応じて税理士や弁護士を紹介してもらった。

■本を買ってみたもののなかなか理解できない。
■必要書類に漏れがあって、二度手間三度手間になってしまった。
■戸籍窓口で、直系血族じゃないから戸籍を取れないといわれた。
■あとになって、法定相続で登記を省略できることを知った。
■遺産分割の段取りが悪く、他の相続人にうんざりされた
■他の相続人に何度も書類の取得をお願いするはめになった。
■何度も法務局に呼び出されて補正をするはめになった。
■みすぼらしい権利書になってしまった。
■途中まで一人でやったので、いまさら依頼するわけにはいかず後悔している。
■完了後の登記簿に誤りがあることをずっと後になって気が付いた。
