3人の子供に会社を3つに分けて事業承継

事業承継に会社分割を活用

社長をしていた父親が亡くなり、今は母親が社長、子供たち3人が役員というかたちで不動産事業が運営されていました。

子供たちの間にはそれぞれに思うところがあり、このままのかたちで進んでいくといずれ考え方の違いなどで衝突してしまうという不安がありました。

そこで「将来の事業承継まで視野に入れ、3社に分社していくことを検討しています」と、奥村に声がかかりました。

 

船頭多くして船山に登るという言葉があるように、みんなの合議で運営していくというのは案外難しいもの。

また、子供や孫の代までを考えていくと、関係者が増えて行ってどんどん風通しが悪くなることが予想されます。

固定化して運営するのではなく、その都度、運営形態を整理していくスタンスは間違っていないのでしょう。

その手法として、会社分割などをはじめとした分社は使い勝手がよいものです。

 

各自を深く知ることから

奥村は仕事の受任が決まると、各自と相当な時間を使って面談をしました。

過去の幼少期の環境にさかのぼったり、将来の希望を聞き取ったり、と。

法的手続や数字を整理するだけならば、別に当事者のことを知らないでもできてしまいそうです。

しかし、最初手間と時間をかけることで、コミュニケーションが円滑になります。

また、各自の価値観等を深く感じることで、提案内容や仕事の進め方に対する精度が上がると考えています。

 

各自の意見の聞き取りに加え、現状分析などをふまえて、会社の分け方の提案をしました。

裏では、税理士や司法書士、不動産の専門家等と綿密に打ち合わせをしたり、見積もりの調整もしています。

分け方だけでなく、これからかかる費用や税金、スケジュールも見える化しています。

どのビルを誰が引き継ぐかという仕分けは難しい面もありましたが、一発で全員から同意を頂けました。

事前の密なコミュニケーションが生きたのでしょう。

 

別々の分野をつなぐ役割

あとは、その内容に合わせて会社分割や不動産名義の変更、会計処理などを行います。

最後に、遺言の作成など相続対策まで終えればひと段落となります。

 

奥村はこの一連の取組みのプロジェクトマネージャーとして采配しました。

今回の事業承継では、不動産の査定、会社分割、税金的なチェック、遺言作成、不動産名義の変更、当事者の意見調整・・・が含まれます。

社長業は未経験な子供たちには、会社の運営のイロハからレクチャーもしています。

 

これらは別々の分野またがる話で、それぞれに専門家がいるぐらいです。

しかし、事業承継といった取り組みをするにおいては、まとめて考えなければうまくいきません。

すべてを視野に入れて取り組みを計画できる人間が求められるはずです。。

会社の出口づくりを担う奥村が一番価値を発揮する場面です。

 

当事者感情が一番大事なこと

とはいえ、会社分割や会計処理等は所詮スキルの話です。

人間は感情の生き物であり、安心や納得といった面の方がずっと大切だと考えます。

技に走るとろくなことが無いと感じています。

 

このお仕事は、声をかけた複数の業者の中から奥村が選ばれたと聞いています。

大手のコンサルティング会社や会計事務所からの話も聞いたということです。

その中で奥村が選ばれたのは「当事者感情に一番寄り添ってくれそうだから」だと言います。

 

たとえば他の業者は、税金のスキームに特化したアピールに終始していたそうです。

でも、私だけが「みなさんの関係がギスギスしないように寄り添いながら仕事をします」と言っていたようです。

もちろん法律手続きや税金面でもうまくやるのは当然ですが、それ以上にみんなが気持ちよく安心できることが一番大切だと思っていました。

これが会社の運営や事業承継のことで、兄弟が不仲になりたくないというクライアントの想いに響いたようです。

 

アクションのススメ

事例をお読みいただき、ありがとうございました。

読んで終わりではなく、次につながるアクションにつなげて頂ければ幸いです。

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