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分社相談「人によって言うことが違う・・・」

 

東京の会社で分社のご相談を受けています。

僕からの提案に納得してくれた様子で
一安心でした。

雑談中に
「みんな言うことがバラバラなんですもの・・・」
と取締役のお一人が苦笑していました。

関係しているいろんな専門家に聞いたそうですが、
答えがバラバラで混乱してしまったそうです。

分社という特殊な状況は、
専門家でもそう何度も経験することではありません。

僕みたいな人間はまれなので
そうなるのも仕方ないのでしょう。

 

 

例えば、顧問の弁護士には
「全銀行に回って説明し、
さらにこの分社に合意することを書面でもらうべきだ」
とアドバイスされたそうです。

でも、僕のほうからの提案は、
「説明会だけひらいてそれで進めましょう」
でした。

弁護士の提案は、そこまでできれば理想的でしょう。

でも、それを実現するには
過分に時間も労力もお金も相当かかってしまいます。

義務がない銀行にそれをやってもらうことや、
銀行内の稟議通す煩雑さや難しさを思えば、
その案はないと思うのですが・・・

「交通事故にあるリスクがあるから
外に出るのはやめましょう」
レベルのアドバイスに感じました。

なお僕の役割は
問題を喚起することではありません。

問題解決や現状の改善です。

そのためには状況押さえたうえで
ある程度のリスクを冒さなければならないこともあります。

それをやるための責任を負うのも仕事です。

 

 

ちょっと愚痴っぽくなってしまいました。

理解しておきたいのは
人によって立場が違うということです。

また、確実な正解もないということです。

この点、絶対的な答えがあるという前提で考えている
相談者は多いかもしれません。

 

そんな状況で、
依頼するかしないかの判断は、
結局「誰にかけるのか?」ではないでしょうか。

自分が専門でない世界において、
簡単に良し悪しは分かり切りません。

専門家から説明を聞いたって、
その者の頭の中をすべて見ることはできません。

どこかの段階で思い切ってかけてみるしかないんですね。

 

で、何を根拠にかけるか。

”ものさし”はそれぞれだと思います。

実績を重視するのか、誠実さか。

なんとなく感じた雰囲気とか、

仕事を失敗したときに損害を賠償できるぐらいな
お金をもっていそうだとか(笑)

これまた正解はなく、
自分のものさしを決めておくべきなのでしょう。

 

NGなのは、
あなたにとって都合が良い提案だからと
採用することです。

これは騙されるか、
足元をすくわれるパターンなのです。

〜お知らせ〜
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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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