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事業承継と、それを阻む先代社長と・・・

 

事業承継の案件というものは、話が整理できたのにスムーズに進行しないというケースがけっこうあります。

法律面や税金面などの課題をクリアできる方法を見つけ「これで出口が見えてきた」と思っても、また後ろに戻されたり・・・

「あとは詳細を詰めていくだけ」と期待したら、ちゃぶ台をひっくり返されるような話になったり・・・

今日も兵庫県内のある案件でそんなことになっていました。

また近々お会いしに行って、修正を図り、もう一度レールに乗せなおさなければいけません。

 

で、その原因の多くは先代の「鶴の一言」だったりします。

もちろん悪い意味のほうです。

急に決定事項をひっくり返したり、ご自身の中で思い違いを加速させて話をこじらせたり、と。

最近では「そんなものだ」と慣れてきましたが、とはいえ、冷や冷やさせられることはよくあります。

 

先代社長としては、なかなか事業承継に気持ちがついていかないのでしょう。

いつまでも会社が自分中心で、指示をすればその通りに動くような気がしてしまうのでしょう。

頭の中ではわかっているはずです。

また、引退するという寂しさの反作用で、事業承継を阻害するような言動をとってしまうのかもしれません。

なかなかに困らせられることが多いものです。

 

しかし、そんな先代であっても、理解しようと努め、できるだけ受け入れてあげたいところです。

理解しようとしても、理解なんてできないのかもしれません。

もちろんこちらも感情がありますから、拒絶したくなるときもあります。

それでも、これまで会社を支えてきたことに経緯をはらい、人生を投じてきた頑張りに感謝と祝福を送るようにしたいです。

それを続けられれば、どんな案件でもきっと出口は見えてくると思っています。

 

 

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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