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関西の事業再生のお仕事。計画に落し込む段階へ

 

関西のお客さまの会議に出席しました。

こちらの会社は、
「廃業するか、もう一度チャレンジするか」
と社長さんが悩んでいるタイミングから関わらせていただいています。

選んだのは後の道です。

「若くやる気のある従業員さんがいるし、彼ら彼女らのためにももう一回がんばってみよう」と。

 

コンサルティングをはじめました。

最初は、自分たちの立ち位置の見直しなどです。

仕事の目的やゴールは、何か。

自分たちの仕事をどう定義するか。

自社の強みや願望もミックスして考えます。

カウンセリングのようなこともしつつ、自分たちが何者なのかが見えてきて、果たすべき使命を導き出せました。

 

次に、取組のアイデアを広げました。

使命を果たすためには、具体的なアクションに落し込んで実行する必要があります。

このアイデアをひたすら出し合いました。

面白そうなアイデア。

是非とも取り組んでみたいアイデアがたくさん出てきました。

 

そしてそのアイデアを選別し、実行に移していくのが次の段階です。

計画に落し込む段階と言ってもいいでしょう。

この会社のコンサルティングはこの段階まで来ています。

そして、この段階に来ると急につまらなくなります(笑)

 

それもそのはず。

自分たちの使命が見つかれば、やる気に満ちてきます。

その勢いでアイデアを出しまくるのは、とても楽しい作業です。

ここまではイケイケで進んで来れるのです。

 

でも、この後はシビアな営みが待っています。

マンパワーや数字などといった、現実との折り合いも必要です。

本当にできるの?と、冷静な目も要求されます。

これまでの熱が急に冷めることもしばしあるのです。

作業としても苦しいです。

 

しかし、具体的に実行するために。

そして成果を上げるために。

この作業はどうしても必要です。

なににもまして重要だとも思います。

コンサルティングを担う私のような立場の人間が最も試される場面でしょう。

ゆえにプレッシャーも高まります。

 

ここまでは勢いだけでも来れるのです。

チームを温めて、ワイワイやれればどうにかなるでしょう。

アイデアだってそれなりに出るようにもできるものです。

(それすら難しい場合もありますが・・・)

 

しかし、ここで終わってしまったらレクレーションです。

社内の雰囲気を良くする目的だったら、それでもいいのかもしれまえん。

しかし、私は成果を上げなければなりません。

数字をあげて、決算書を良くすることが使命です。

 

ここからの作業はシビアです。

どの取り組みを実行するのか。

それをどのような順番で、どんなスケジュールでやるのか。

予算配分と得られるリターンは。

こんな取捨選択と計画づくりをするのです。

ちょっとしたミスが、致命傷になりかねません。

 

これが戦略を練るということなのでしょう。

戦略づくりはクリエイティブな面もありますが、多くの部分はストイックな姿勢から成り立っているように思います。

何をやるか、以上に「何をやらないか」を決める。

今回のケースなら、みなさんから出していただいた面白そうなアイデアでも、バッサバッサと切り捨てなければなりません。

時間や予算やマンパワーはあまりに少ないのですから。

 

そして、残った策をどの順番でやるか。

こちらも大切です。

個々の取り組みのアイデアは素晴らしくても、つながりが悪ければ先にすすめません。

経営戦略の本なのに異例のヒットとなった『ストーリーとしての競争戦略(著者:楠木建氏)』に、そんなことが書かれていたことを思い出しました。

戦略とは何からやるかの順番だ・・・

たしかこんなことが書かれていたと記憶しています。

本を読んだ当時は「ふーん」程度に感じましたが、今になると「なるほどなぁ」と納得が強まっています。

 

ここまではいい感じで来れました。

しっかり計画に卸し込み、確実に実行したいところです。

なんとしても成果を出したいです。

 

 

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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