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「赤字だから継がせられない」論にモノ申す

鎌倉で一仕事して神戸に帰ってきました。

昨日、今日と鎌倉周辺でお仕事がありました。

その地域で何かあると、不思議と同じ地域で別の仕事が続く傾向があります。

また今月の25日にいく予定なので、ご相談などお気軽にお声がけください。

「奥村さん、どのレベルの店や会社まで事業承継可能ですか?」

事業承継で地域おこしを考えている行政の担当者が、かつて質問してきました。

その質問の裏の真意は、「赤字の会社だったら継がせられないですよね」ということです。

僕は、赤字でも継げるし、こちらサイドで「継げる、継げない」を判断する必要は無いと答えました。

たとえ赤字だろうが、その素材を活かして後継者は黒字になるように経営すればいいだけです。

だから大切なのは、素材として良さです。

それで継ぎ手が良い素材だと思ったなら、、引き継いで黒字になるように工夫すればいいのですから。

承継させる側やそれを支援する人の役目は、引き継げる機会を提供するだけです。

継ぐか継がないかは、相手が決めること。

こっち側で勝手に判断してしまうのは野暮な話です。

赤字でも上手くやれば黒字にできるし、小さい会社ほど再建は速くできます。

反対に、たとえ今は黒字でも、やり方次第ではあっという間に赤字になってしまいます。

あまりだから現在の収支状況に縛られない方がいいでしょう。

そもそも承継後の収支まで面倒見切れないし、生活の保証もしてあげられないのですから、あとのことは継ぎ手に委ねればいいはずです。

きっと「赤字だから継がせられない」と思いこんでいる人は、事業承継の考え方がそもそも間違っているのでしょう。

継ぎ手は、先代がやってきた事業をそのままやるものだと思い込んでいませんか。

でも、それではうまくいなかくて当然です。

いいところは引き継ぎつつも、自分なりの事業スタイルを確立しなければ成功できません。

それは世の中の環境の変化などへの適応も加味してです。

先代の時代の劣化コピーになってはいけません。

「そのままやれば儲かりますよ」といわんばばかりのフランチャイズというビジネスがあります。

メニューもマニュアルも完備されていて、本部からの指導も付きます。

ならば失敗する要素はなさそうですが、実際の平均は7、8割方失敗していると聞いたことがあります。

そのままやればいい(逆にいえばそのまましかできない)、チェーン店でも大半は失敗するのです。

いわんやそこまでやり方が固まっていない店や会社は、「ただそのままやる」という消極的スタンスが、事業承継の成功を遠ざけることはご理解いただけるでしょう。

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられたコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』

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奥村はメールマガジン『社長の着地戦略会』を発行しています。
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