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危機感について思うこと

1月28日@大阪 ビジネスバトン戦略会議例会
「借金に行き詰まった会社が取りうる手段は!?」


感覚は、本当に人それぞれです。

私からすれば「まだそんなに心配することはないのに」と思う段階で、相談にこられる社長もいます。

借金はまだ多くない会社なのに「自分に何かあったとき、妻に借金を残したくない(自宅は残してあげたい)」と、保険的な対策を依頼される社長もいます。

これらの社長は、こんな仕事をしている私よりも、危機へのセンサーが敏感だったりするのでしょう。

また、準備できるかぎりしておこうとする姿勢に「立派だなぁ」としみじみ感じたりします。

一方で、そうではない社長もたくさんいるわけです。

目の前に危機が迫っていたり、どう考えてもまずい状況なのに「大丈夫だ!」と・・・

たとえば破綻間際の会社があります。

今自ら不動産を売却すれば、一部のお金が手元に残り、それを会社の運転資金等に使うことができる状況です。

しかし、あと少し時間が過ぎれば、銀行から差し押さえを受けるなどの理由でお金はまったく手元に残せなくなります。

私ならば、どう考えても積極的に売るのですが・・・

しかし「このままでもどうにかなる」と、希望的観測をして動かない社長も結構いるのです。

このあたりの感覚的な問題は、他人にはなかなか解決できません。

本人は思い込んでしまっているのですから。

それこそ私も「自分の感覚は正しい」と思ってコンサルティングをしていますが、本当に正しいのか、実は怪しいものなのでしょう。

同様に、社長も「自分が正しい」と思っているのです。

ゆえに、他者が何を言おうがどうにもなりません。

センサーが間違っていると、その後にどんな優れた手口を用意できていたとしても意味がありません。

それは日の目を見ないのですから。

本人が気づくかがすべてです。

気づいてもらおうと、あの手この手を使いながら日々四苦八苦しています。


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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は1000社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』
ゴールを見すえる社長のための会【着地戦略会】主宰

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