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廃業から事業継承実現へ!『社長の引退イベント』をレポート

墓石販売等をしている『株式会社磐城』さんの感謝祭に呼んでいただきました。

会社の95周年の節目であるとともに、会社の3代目として40年以上社長を務めた川村さんの卒業記念企画でした。



川村さんは、本年4月末をもって社長を引退し、会長に就任しました。

ただし会社とはもう本格的に距離を置いています。

よくある、名前だけ会長に変わったけど実際やっていることは社長時代と同じ……というケースとはまったく異なるのです。



奥村は、会長との対談コーナーでの聞き手を務めました。

対談やインタビューの聞き手というのは、とても気を使います。

ただの予定調和になると、来てくれたお客さんは面白くありません。


話し手の独演会のようになるのもよろしくありません。

だからといって、聞き手が話し手を操作しようとするのも最悪です。


こんな立場で、ちゃんと進行はしつつ、偶発性とも仲良くしながら、話し手もお客さんがグッとくる時間にしたいと思っていました。


自分で「よい話を引き出せた」と一番思えたのが、次のやりとりの場面です。


会長:「次世代の邪魔にならないように、早く自分が退かないといけないって思ったんです」

奥村:「ちょっとカッコいいこと言い過ぎでは?(笑) 本当は寂しかったり、もったいないって思ってませんか?」

会長:「ないよ。(笑) ずっと経営ばかりしてきたから、新しい仕事もしてみたいし。今はバイトの研修受けてますから」

奥村:「えー!? それって一から下っ端として扱われるってことですよね!? 年下の人にあごで使われたり。自分だったら絶対嫌ですよ」

会長:「そうですか。俺は、自分にプライドないですもん。自分がやる仕事にはプライドあるよ。それは大切。でも自分自身に対するプライドなんて作ったら、何もできなくなっちゃうから」


当初の打ち合わせにはなかった展開ですが、川村会長の素敵なとこが出たやり取りだと思いませんか。

「仕事に対してプライドをもっても、自分に対してプライドはもたない」という点は、強い気づきと学びをいただきました。

だからといって、やっぱり駆け出し時代には戻りたくはありませんが・・・(苦笑)


会社に対する想いを語り、来場してくださったお客様へ感謝を述べました。

対談の最後で川村さんは会社に対する想いを語り、来場してくださったお客様へ感謝を述べました。

大泣きする川村さんの後ろ姿を見ながら、良かったとしみじみ感じました。


対談のどこかで「社長をやっていたときの感想はどうですか。楽しかった? それとも、苦しかったり辛かったり?」と聞いたとき「その全部!!」と川村さんは答えました。

こんなこれまでの感情が一気にこみ上げてきたのでしょうね。



こちらの㈱磐城さんとはもう5年以上のお付き合いになりました。

今思えば、なんと最初は「もう廃業しようと思っている」という相談だったのです!

でも当時、僕は「まだまだやれる会社だと感じます」と答え、ビジネスモデルの再構築もお手伝いするようになりました。

新しい商売のかたちがなんとなくできてきたところで、未来の後継者となる婿さんが入社してきました。

こんな物語を一緒に歩ませていただきコンサルタント冥利に尽きます。



このあたりの歩みについては、録音もさせていただきました。

『着地戦略会』の会員さんにはいつかお届けできると思います。


支援先が、ひとつの節目を迎えられて本当に良かったです。

少しホッとしています。

そして、新しいスタートを切った川村会長と㈱磐城さん、本当におめでとうございます!!

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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられたコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』

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奥村はメールマガジン『社長の着地戦略会』を発行しています。
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