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奥村の仕事自慢、お客さん自慢

先日相談を受けた社長さんに、今後の進め方などをまとめた企画を提案しました。

一言でいえば「まずはシミュレーションと計画を立てるところまでを目標にしませんか?」という内容のメッセージです。

幸いにも喜んで受け入れていただけました。



もともと廃業をしようと思っている、というご相談でした。

年間の売上と利益は減少が続き、数年は赤字です。

社長さん曰く、業界としてうちみたいな小さなところがやっていくことはもう厳しい、ということです。




奥村としては「思い立ったが吉日です。廃業を決意して行動に移しましょう!」的な提案も視野に無かったわけではありません。

でもこちらの会社は内部留保が充実しています。

時間的な猶予があることを意味しています。


また社長さんとの会話では、まだ決断のタイミングではなさそうだと感じるものがありました。

そこで、とりあえず調査や計画づくりくらいまで進めて、本当にやるかどうかは追って決めましょう、という感じの提案に留めることにしました。


これは正解だったようです。

「自分が経営計画を立ててやってきた結果を、最後まで見てみたい気持ちがある」


「奥村さんと話をしてから、社員に継がせるという案もないわけではないと思った。

それまでは会社を買い取るお金がないとか、能力的に無理だと、決めつけていたけど・・・」


こんなことも語りつつ、

「だから、将来を固定しない提案をしてもらえてありがたい」

「気が楽になった」

とおっしゃっていただけました。




計画づくりはいつから着手するのがいいか聞かれたことに対しては、社長さんの仕事が少なくなって、頭を切り替えられる時がいいと答えました。

そこで夏になったらスタートしましょうと約束した次第です。



とってもソフトで、のんびりとしたアプローチとなっています。

こんな感じのやり取りができることは、うれしいところです。

社長さんとしては自分のペースで話を進められるので、納得できる結末を迎えられる可能性が高まるはずです。



でも、もし僕が組織化した会社のトップだったら、資金繰りが頭に浮かんで、こんな悠長な対応はできなかったかもしれません。

雇われている立場だったら、自分の営業成績やノルマを気にして強引に仕事を作ろうとしたことも考えられます。

今の事業スタイルだからできる応対だという面は多々あります。



お客様に恵まれている点も、もちろんあります。

優良な財務内容が、じっくり考えることを許してくれています。

また、「早めに相談する」「他者が頭や時間を使ってくれることに価値を認めて対価を払う」といった価値観を社長さんが有しているから、こんなやりとりが成立する面があることに間違いありません。



いい仕事、いいお客さんに恵まれていると感じられることが幸せです。





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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』

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