奥村聡(事業承継デザイナー)
NHKスペシャルで「会社のおくりびと」として取り上げられた奥村聡が現場で培った経験を元に話します

さびれつつある商店街のシャッターが開きました

シャッター商店街に光が!!

 

僕らが企画運営したリノベーション起業カレッジ。

空店舗や既存の事業を題材に、
仕事づくりを実践的に学ぶイベントです。

その卒業生がつい最近、お店を開店しました。
場所は、神戸市灘区のシャッターが目立つ小売市場内です。

漬物茶屋たけちょう』

オープンに至る経緯などは、
ビジネスバトンの記事にまとめていますので、
ご興味ある方は、こちらをお読みください。

 

PC260230

PC260240

PC260198

 

 

地域おこしは補助金ありきではない!

 

この記事では今回の成果を別の角度から見てみます。

 

「税金が一円も使われずにシャッターが開いた!」

あらためて振り返ってみて気づきました。

リノベーション起業カレッジは、
僕らリノベーション起業研究会の有志により開催されました。

その流れで本当にお店がオープンするまで進みました。

 

 

ちまたでは商店街を活性化させようと、
税金がたくさん使われています。

空き店舗活性事業などと称して
「いい企画には補助金300万出ますよ」
みたいなものが典型例です。

それに担当者の人的コストもつくから、
実際にはもっとお金が動きます。

もちろん、成果があればいいのでしょう。

でも、無理にシャッターを開けても、
補助金を受けられる期間が終わり次第
閉店というのがありがちだったり・・・

 

 

僕らの場合は行政の補助金もなければ、
支援もなかったのです。

行政主導ではない、完全なる民間主導。

別に僕らの手柄だと自慢したいわけではないのです。

実際、今回の開店はたまたま
志高くチャレンジしてくれた方がいただけかもしれません。

商売環境としてまだましな場所だったという
幸運もあったでしょう。

僕らが今回の成果に及ぼした貢献なんて、
本当に小さなものかもしれません。

 

それでも
「民間人が勝手にやった企画だった」
ということはアピールさせてもらいたいんですよね。

最近の街づくりや商店街への取り組みというのは、
予算ありき、補助金ありきになってしまっていないでしょうか。

また、誰かに依存し、自主性を欠いてしまっていないでしょうか。

やる気になればできる、
ということを押さえておいていただきたいところです。

お金の問題じゃなくて、必要なのは熱意です。

 

P1010115 (2)

P1010155 (2)

P1010209

P1010354

 

 

今回は実際にお店がオープンできました。

こういうわかりやすい成果が求められる傾向はあります。

でも、個人的には一番の成果はもっと別にある気がしています。

たとえば、今回参加してくださった10数名の方々は、
街に飛び込んで生きていくことや、
仕事を自分で作るということに対して
ポジティブになってくれたことでしょう。

開催した地域は、
やれるという手ごたえを感じたことでしょう。

こういう雰囲気が、すごく大切なんだと思うのです。

プロフィール

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられたコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?
興味いただけた方は、リンク先もお読みください。