奥村聡(事業承継デザイナー)
NHKスペシャルで「会社のおくりびと」として取り上げられた奥村聡が現場で培った経験を元に話します

チャンスはどこに落ちているか?

ある事業主の方が、僕のことをたまたま知ってイベントに来てくださいました。

「ひと昔前の業績は良かったのですが、右肩下がりの状況が続き、かなり悪い状態まできています。

ずっと、どうしようか悩んで引きこもっていましたが、ようやく外に出ようと思えるようになりました・・・」

ちょっと苦しそうに、ちょっと恥ずかしそうに、こんな近況を語ってくださいました。

 

経営の調子がずっといいことなんて、普通ないのでしょう。

悪い時もあって当たり前。

しかし、状況が悪くなると外に出たくなくなる気持ちもすごく分かります。

どうしても内にこもってしまいたくなるでしょう。

 

たとえば、同窓会。

いま上手くいっていない人は、参加しづらいものではありませんか。

参加してくる知り合いは、いま幸せだったり、自信がある人のほうが多そうです。

そんな相手から「いまどうしているの?」と聞かれる度に、心が痛むことが予想されます。

やっぱり参加を見送りたくなりそうです・・・

 

調子が悪いと、外に出てさらに嫌な気分になることを避けたくなります。

だからといって、内にこもっていれば状況は良くなってくれるのか。

そんなこともなさそうです。

 

仕事やチャンスはどこにあるでしょうか。

自分の中ではありません。

外の世界にあるはずです。

また、仕事をうまくやるには相手との良好な関係を作ったり、社会の中で自分の居場所を作る必要があります。

ところが内に引きこもっていては、外界との関係性が閉ざされていきます。

よりうまくいかなくなるでしょう。

 

こう考えれば内向きになって引きこもっていては、余計に成功から遠ざかることがわかります。

ならば苦しくても、いや苦しいからこそ、外に飛び出していくべきです。

しかし、言うは易し。

人間にはプライドも、見栄も、恥じらいもあります。

一度でもいい時期があったなら、それらはより強くなるかもしれません。

 

苦しい状況でもあえて外に出る。

そして、状況が苦しいと他者に言える。

本当にすごいことだと思います。

僕はこの事業主さんを称えます。

どうにか復活してもらいたいと願います。

もし神様がいるなら、その覚悟や勇気、がんばりをちゃんと受け取って欲しいです。

 

外に気持ちが向くようになっただけで、会社が復活できるかはわかりません。

それでも大きなハードルを超えたことに間違いはないはずです。

ようこそ、復活への可能性が待っている外の世界へ。

 

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プロフィール

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられたコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?
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