奥村聡(事業承継デザイナー)
NHKスペシャルで「会社のおくりびと」として取り上げられた奥村聡が現場で培った経験を元に話します

経営再建・新規事業

 

低迷する会社の現状を打破する再建計画や新事業立ち上げについてお話します。

商売の環境の変化や会社のコンディションの悪化などで、
「これまでと同じことをしていても埒が明かない」
というケースがあります。

こんなときは根本から自分たちの姿を見直し、生まれ変わりましょう。

 

根本から会社を整える

私が再生や起死回生の新規事業の立ち上げを担うときは、事業のコンセプトづくりからはじめます。

その前提として、自分たちの姿を見直し、あるべき姿勢なども再確認します。

この意図は、根本的から会社を変えていくことにあります。

 

表面上だけ取り繕ってどうにかできるとは思いません。

建築の世界ではリフォームとリノベーションという似て非なる二つの言葉があります。

当初の新しかったときにできるだけ近づけようとするリフォーム。

やや表面上の取り組みです。

一方、既存のものを活かして新たな価値を産み出そうとするリノベーション。

私がやろうとするのはこちらです。

 

自分たちが持っているもの。

世間が求めているもの。

そして、事業主の想い。

これらが合致する範囲で、新たなコンセプトを導き出します。

それは、自分たちの『仕事の再定義』をすること言い換えられるのかもしれません。

例えば、これまでただ作業として豆腐を作っていた会社があったとします。

それが仕事の定義を見直した結果、「地域のヘルシーな朝食を応援する」という自分たちの役割を見出すようなイメージです。

 

これがとても重要。

仕事の定義を見つけられれば肚が座ります。

自分たちの使命を感ることができるのです。

それが力になります。

 

あとは仕事の定義に従い、新たな取り組みのアイデア検討し、計画、実行へと進みます。

 

計画には、①取り組みの内容、予算、スケジュール、担当者とそのアクションなどまで詰めて落し込みましょう。

 

 

表象的なテクニックに振り回されない

私のやり方では、定義を見直し、そこからもう一度事業を組み立てます。

すると表面上の取組だけに終始するより上手くいく可能性は高まるようです。

遠回りのようで近道なのです。

根っこのない取組みでは力が出ないし、成果を積み重ねてもいけません。

「これからはホームページだ」と世間で言われれば、ホームページを作り。

続けてブログだ、Facebookだ・・・と。

これまでに新しく誕生したテクニックやツールに翻弄されてきた方もきっといらっしゃるのはずです。

テクニックやツールより大切なのは、自分たちのあり方です。

小手先のテクニックだけでやっていけるほどあまくありません。

何をやるかの前に、まず自社がどうあるか、なのです。

 

再建には当然に痛みも伴う

銀行借入の返済猶予、いわゆるリスケジュールの場面では、再建「的」な取組みがなされてきました。

これがひどい。

銀行は返済猶予を認める条件として、再生計画の提出を会社に求めます。

作り方が分からない社長や、計画を作る気力のない社長は、顧問税理士に作成を丸投げします。

こうして表面上の数字だけが整えられた再建計画が提出されるのです。

もちろん絵に描いた餅なので、実現する見込みはほとんどありません。

なんちゃって再建にすらならない、不毛な営みです。

本当に再建したいと思うなら、しっかり肚を据えて取り組まなければ意味がありません。

根本から立て直していく必要があるのは先述した通りです。

 

再建には痛みが伴って当然です。

 

これまでの延長線上に成功はありません。

自分たちを、自分たちの未来を変えなければならないのです。

すると、それによって面白くない思いをする人がでるでしょう。

それはある意味、仕方のないことです。

過去を引きずりながらの再建には限度があります。

 

たとえば新しいサービスを立ち上げることになったとします。

その反動で既存サービスを廃止しなければならないと判断したとしましょう。

旧サービスのお客さんには迷惑をかけることになってしまいます。

しかし、それも仕方がない場合があるのです。

恐れるべきは中途半端です。

 

「今までどおり」という生き方をやめる判断をした以上、みんなに良い顔をすることはあきらめましょう。

変革には痛みを伴うのです。

顧客や取引先、自社スタッフ、債権者・・・と。

利害関係者みんなが歓迎する再建はないのでしょう。

しかし、その痛みを乗り越えなければ、よりよい未来は創造できなかったりするのです。

 

変わるためには何かを捨てなければなりません。

ときに、リスケジュールの場面では、銀行が推薦するコンサルタントを会社が雇う要求されることがあります。

これもおかしな話で、うまくいくわけがありません。

紹介されたコンサルタントは銀行よりの人間です。

そんな人間の指導が会社にとって本当に良いものになる可能性は、相当に低いのです。

あくまで再建は会社のためです。

結果的に銀行のためにもなる場合もあるかもしれませんが、それは会社が再建できてこその恩恵です。

再建のためには、これまでの銀行との関係性を捨てなければいけないときもあります。

 

革命症候群になるな

ここまで会社の再建など、革命的とも言える大きな話をしてきました。

ここで注意を促したいと思います。

必ずしも革命ばかりが手ではない、と。

新ブランドや新事業の立ち上げなど、派手な取り組みに目を奪われがちです。

しかしそれには大きなリスクも伴います。

また、そこまでする必要がない会社だってあるはずです。

地道な業務改善を積み重ねることで復活できる会社だって・・・

革命症候群になってはいけません。

 

奥村聡への再建や新規事業立上のご依頼

ヒット商品を生み出したい。

とにかく売上を増やしたい。

こんなシンプルなニーズならば、私より上手のコンサルタントはたくさんいると思います。

しかし、攻めと同時に、借金や法律の問題解決、利害関係人の調整、負の切り捨て・・・こんなネガティブな状況の整理も必要なケースでは最適なパートナーになり得ると自負しています。

経営面と、法律や数字をまるごと扱える専門家はそういないはずです。

ご興味ありましたら、お気軽にお声がけください。

なお、全てのお仕事をお受けすることはできない点は、あらかじめご了承ください。

プロフィール

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられたコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?
興味いただけた方は、リンク先もお読みください。