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会社の着地計画と社長の『自分軸』の関係

ある社長さんに『会社の着地計画』のモニターになってもらっています。

『会社の着地計画』は、ワークなどをこなしながら、自分の会社を最終的にどうするか、自分はどう生きるかのビジョンを描けるツールです。

たとえば、社長さんに取り組んでもらうことで、こんなふうに先が見えるようになったりします。

「自分は65歳で社長を辞めよう」
「辞めるまでに、会社をこんな状況にするんだ」
「辞めた後の生活はこうする」
「うまく事が進まなかったときのために、こんな保険をかけておこう」



先日、第一回目をワンツーマンでレクチャーしました。

第1回目のテーマは「自分の軸を再構築する」です。

自分の内面や特徴を知ることが目的です。

今後、大きな決断をしていくにも、自分が納得できる人生を送るためにも『自分の軸』がしっかりしていることが前提です。

中小企業の社長さんというものは、案外この一人の人間としての『自分の軸』がありません。

面白いことに、普段やりたい放題のワンマン社長だってそうです。


これは、会社の社長という顔を保とうと努力してきたことの結果だと分析しています。

肩書を外したところの「本来の自分」というもの抑え込んできたのでしょう。


ひたすら会社を経営するという面では、これでよかったのかもしれません。

しかし、事業承継や廃業などの会社の着地という局面では、そうはいきません。

会社の着地は、自分と会社を切り離す場面だからです。


中小企業の社長は、ほぼ、自分と会社が一体化しています。

お財布だけでなく、精神的にもそうです。

自分の価値観などの軸をしっかりさせないと、一体化してしまった会社と社長は切り離せません。

自分の軸がないのに、無理やり会社から自分を切り離そうとしたところで、その先にあるのは後悔や中途半端な結果となってしまいます。


そのための内面を探るワークに力を入れているのが、私が企画した『会社の着地計画』です。

このあたりはとても個性的なはずです。


事業承継の計画づくりのためのコンテンツが他で作られたとして、その中身は収入と支出とか株価などの数字の計算がメインになるのではないでしょうか。

でも僕の感覚では、それだけでは力を持ちません。

お金の計算よりも、未来を切り拓く意志のほうがずっと必要だからです。

自分はどんな人間か。

そして、どうありたいか。

こんなところを確かにすることが、力になると考えます。



今回もモニターさんによるテストをやってみて、あらためて自分の軸を固めることが大切だと実感しました。

人は、ほんとにみんな全然違うのです。

世の中の常識や普通を求めた先には、納得も、自分なりの幸せもありません。




『会社の着地計画』に取り組む有用性を伝えられるか、この先の僕の課題です。

人は誰も、目先のことにばかりとらわれてしまいがちです。

近道もしたがります。

こういうじっくり取り組まないといけない営みは、なかなか受け入れてもらえません。

やったことがない人にこの価値も伝えることはとても難しいところでもあります。

なんとか広めていきたいところですが・・・はたして、うまくいくでしょうか。


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この記事を書いた人

奥村 聡(おくむら さとし)
事業承継デザイナー
これまで関わった会社は850社以上。廃業、承継、売却・・・と、中小企業の社長に「おわらせ方」を指導してきました。NHKスペシャル大廃業時代で「会社のおくりびと」として取り上げられた神戸に住むコンサルタントです。
最新著書『社長、会社を継がせますか?廃業しますか?』

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